SNSはもっとサービスをオープンにすべきである

どうやらSNSを始めとする世の中のサービスというものは、アカウント登録をしなければなにもできないらしい。

しかしサービスに興味を持ったばかりの初学者にとってそれはあまりにも不親切な対応に思える。 本当にユーザ登録をしてもらいたいならば、きちんと自社のサービスとシステムをある程度オープンにし、それなりにサービスを使ってもらった上でアカウント登録の提案を行うべきではないだろうか。

その点YouTubeは偉い。あのサービスはログイン無しに動画の閲覧ができる。ニコニコ動画などとは懐の深さが違う。

最近のTwitterもいくぶん賢くなったように思う。非登録ユーザであってもきちんとトップページで人気ツイートのタイムラインを公開してくれるようになった。様々なユーザのつぶやきや画像が一覧されており、Twitterがどんなサービスなのかがよく伝わってくる。極めてよろしい判断である。これなら初めてのユーザでも安心してサービスの吟味ができるというものだ。私はガチャピン君がTwitterをやっていることをそこで知り、二クリック目にはアカウントの作成を始めていた。

しかし、Facebookは呆れるほど閉鎖的である。トップ画面は未だに「アカウント登録」画面であるし、個人のページには顔写真がでかでかと貼り付けてあるだけで今一つ面白みがない。これで一体なにができるというのか。世間で話題になっている「いいねボタン」なるものもとんと見当たらない。ユーザがわざわざ非公開にしているか、はたまたそのような規約なのか、全く見当がつかぬ。聞くところによると、アカウントを登録していない間はコンテンツが制限される仕組みなのだそうだ。魂胆が見え透いている。誠に不親切極まりない。

似たようなサービスにmixiがあったが、あれは以前よりも開放的になった。mixiユーザやコミュニティのコンテンツをGoogleの検索結果でお目にかかれるなど以前なら考えられなかった。大変結構なことである。

SNSを含めた多くのサービスは、もう少し肝心の中身をオープンにするべきではないだろうか。他人の目に触れる機会のないサービスになんの価値があるというのか。その姿勢は新規ユーザを寄せ付けないだけでなく、ゆくゆくは既存ユーザのサービス離れを引き起こすことに繋がるのではないか。

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