日本の高齢化社会と今後のビジネスの可能性|レトロブームと思い出ビジネス

高齢化と商店街の活性化

「高齢化で商店街の店舗数が激減」なんて騒がれていた時期がありましたけど、今は逆に高齢者をターゲットにした店舗が増えていて、以前よりも活気があるような気がするんですよね。

最近はフォークソング喫茶みたいなものが出来て騒がしすぎるくらいです。今はヤンキーよりも老人のほうが元気な時代なのだと感じます。

どうでもいい話ですが最近、近所のベンチにたむろしている老人グループに絡まれました。何故か柿の種と缶ビールを奢ってもらいました。

レトロブームと思い出ビジネス

話が変わりますが、今はもう日本はレトロブームの真っ只中なんだと思うんです。任天堂もファミコンの復刻版(ミニファミコン)を出しているくらいです。既存コンテンツの再利用は低コストで済みますし、既存のファンの存在は大きな支えとなります。当時子どもだったユーザが、今は大人になってお金に余裕が出来始めている時期ですから、業界にとっては大きなターゲットとなっているはずです。「大人のミニ四駆ブーム」や「駄菓子屋の大人買い」はまさにユーザ側のニーズと捉えることができます。

若い子はお金を使わない(使いたくても使えない)ので、市場のターゲットも自然とお金や時間を持て余している三十代前半から中年、高齢者になってくるのでしょう。日本経済はいま「おっさん おばさん」によって支えられているといっても過言ではないのかもしれません。

昔の物や価値観が再評価される時代がやってきそうです。「復刻ビジネス」や「思い出ビジネス」的なものが今後のビジネスの主流になっていくかもしれません。

ですから、個人的にはデパートなんかはあまり改装や立て直しをしないで欲しいですね。子供の頃に親に連れられて行ったデパートには深い思い入れや思い出があるものです。昔の思い出に浸るためにデパートに訪れているような人って意外と多いと思うんですよね。

ディズニーランドやサンリオピューロランドのアトラクションやパレードなんかもそれと同じだと思います。思い出の場所や思い出の味を再度体験するためにお金使うような人たちは今後どんどん増えていくと思います。

追記

今後の日本経済の発展は団塊世代・バブル世代の消費にかかっているわけですが、これは実に皮肉なものですね。日本という国はいつの時代も、高度経済成長期を支えバブルを謳歌してきた世代を中心に回っているのです。

今後はこの世代の富を若い世代へ、いかにして移転させていくかが重要なテーマになっていくのではないでしょうか。

広告