動画サイトのコメントシステムが文化を形成する

YouTubeを主とする現代の動画文化は、どちらかと言うと「ニコニコ動画」の文化よりも「2ちゃんねる」の文化に近いような気がする。

これはコメントシステムの違いによるものだろう。

ニコニコ動画は、コメントが動画の画面内にインラインで展開されるが、YouTubeは専用のコメント欄に短文ないし長文として投稿される形を取っている。

この違いがコミュニケーションの違い、ひいては文化の違いを生み出していると考えられる。

後者は掲示板の文化に近い。だから動画サイトにあっても2ちゃんねる的な文化が育まれていったのだろう。

「自分たちで文化を作っている」という意識と実感を強く持てるという意味では、YouTubeのコメントシステムの方が2ちゃんねる的であり、ユーザーはより強い「参加感」や「発言権」「一体感」が得られる。その反面、批判や反対意見も目立つが、それが議論や改善へと繋がる。

ニコニコ動画はより曖昧な「空気感」によって文化が成り立っている印象がある。しかし作り手の側はその空気感に義務として従う必要はない。コメントシステムの緩さ故に、作り手の判断が尊重されやすい環境となっている。

前者は民衆の総意としてのコンテンツが生まれやすく、後者はより創作者の自由や意志が主体となったコンテンツが生まれやすいという違いがあるのではないだろうか。その緩さや気楽さみたいなものがニコニコ文化の魅力となっているように思う。

YouTubeは民主的で大衆よりで、ニコニコ動画は個人的でオタクよりの文化を形成している。

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