ニコニコ動画が2007年当時をテーマにした復刻版サイトのようなものを立ち上げたらしい。ただ現代の若者たちの反応はいまいちなようだ。
「これの何が面白かったの?」といったような困惑の声が上がっている。
カルチャーギャップというやつだろうか。
ただ実際に当時も、動画自体はそれほど面白くはなかった。
ドナルドの動画も別に面白くなかったし、「アホみたいな動画ばかりだなー」とか、「こいつら何が面白くてこんなに騒いでいるんだ」と思っていた。
ただ当時のニコニコ動画には何とも言えない楽しさがあったようにも思う。
一言で言えば「活気」があった。
なんとなく楽しい雰囲気があったのだ。
人が集まって、人が笑い合ってさえいれば、それだけで何か満たされるのだ。
そしてそれは今のYouTube時代の文化と何も変わってはいないと思う。
当時を知っているから言えるのだけど、
今のYouTubeは当時のニコニコ動画と同じくらいに楽しい。
現代の子が猫ミームで他人の生の声を聞いて社会の闇を覗いた気になったり、惣菜ドラゴンで何かに共感し合ったり、YouTubeのコメント欄で上手いことを言い合ったりして楽しんでいるのと同じように、当時の若者もニコニコ動画や2ちゃんねるでそれなりに人生を楽しんでいたのだ。
ちなみに現代ではニコニコ動画文化と2ちゃんねる文化の両役割をYouTubeが一手に担っている。
今回の騒動でニコニコ動画のシステムが一新されるとすれば、おそらくニコニコ動画はYouTubeのコメント欄と同等のコメントシステムを取り入れるようになるだろうと予想できる。戦略上、ニコニコ動画がYouTubeと正面から対決するような姿勢を取るとは思えないが、仮にコメントシステムが一新されれば、ニコニコ動画の本来の良さは失われ、以前とは異なった文化が形成されることになるだろう。