昔のエロゲ文化と今のボカロ文化は似ているように思う。
下品な世界で上品なことをする、そのギャップが深みを際立たせるし、何か特別な物に出会えたと思えてワクワクもする。
自分だけがその深い本質を捉えているという優越感にも浸れる。
サブカルチャーというのは本来そういう物だったのだろう。
話が変わるが、昨今の日本の文化はあらゆるものが二次元カルチャーを中心に育まれているように思う。
とりわけアニメという媒体は様々な文化を繋ぐハブとしての機能を果たしている。
優秀な人材や貴重な資金が、この二次元カルチャーという大きな文化の下に集まってきている。
私たちはこの歴史的な状況の真っ只中に生きている。孤独な世界の中で人々が一団となって「二次元」すなわち「想像の世界」に思いを馳せる時代に、私たちは生きているのだ。