人工知能は内向的なオタクを淘汰する|AIは誰の仕事を奪うのか

イラストAIはゲームチェンジャーとなるため、反発するよりも流れに乗るほうが賢い思う。

AIではないが一時期流行った音声合成技術が良い例だろう。初音ミクは「仮歌シンガー」の仕事を奪ったが、同時に「歌い手」の活躍する機会を生み出した。

世の中の流れが変われば新たな市場が生まれる。それが世の常だ。

同じように画像生成AIはこれからの創作の在り方を大きく変えてしまうだろう。技術も資金も人脈もない人間に多くのチャンスが与えられるようになる。絵を描けない人間が漫画AIで自分のアイデアを形にできる時代がやってくる。そしてそれがまた新しい市場や機会を生み出す。

創作AIによってもたらされる世界というのは、高い理想を持った人間や、見た目の良い人間、外向型の人間(内向型であっても自分をよく見せられるバランスタイプの人間)が存分に活躍できる世界になると思う。

会社の運営が、社長よりも優秀な専務の頑張りによって成り立っていたりすることがよくあるが、AI時代というのはこれと同じであり、この優秀な専務や開発者・アシスタント・ゴーストライターを使いこなせる経営者や作家・プロデューサーのような人たちが多くを得る時代がやってくるだろう。

しかしその反面、それらの対局にある人たちは人工知能に仕事を奪われてゆく立場にある。コツコツと自分の得意なことだけをする内向型の人間には生きづらい世界となってゆくことは間違いない。細かな作業を黙々とこなせるタイプの人間は、人工知能やロボットによってその役割が奪われてゆく。言われた以上の仕事ができる人工知能があれば、後は優秀な指示役さえいれば事足りるようになる。(※1

これからは外交的な陽キャ達の時代といえる。大きな理想を持った人間を周りが支えるという社会の構図は昔から何も変わらないが、支える側が人間からAIに取って代わられていくというのが恐ろしいところだと思う。

真面目で黙々と頑張る内向型の人間には肩身の狭い時代となってゆくだろう。そういうオタクや陰キャ・マメな人・真面目君と呼ばれるような人間は人工知能やロボットと何ら変わらない存在となってゆくからだ。

※1 ただし、高い技能を持った人々には当面の間、AI作品の不備を補うための仕事や、AI作品のクオリティを上げるための仕事がもたらされるだろうが、それもいつまで続くかは分からない。人並み外れた能力を発揮できない限りは早々に人工知能に駆逐される未来が待っている。
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