グルーブボックス界隈に失望|テクノでも8小節ループしたい

EDMでイケイケなパーティーピープルよろしくバイブスぶち上げていきてぇなと、ふと思い立って、「グルーブボックス」というものについて色々と調べているのだけれども、どの機材も「4小節」のリズムしか作れない仕様になっているようで、心底失望してしまった。

アップリフティング・トランスなんかは8の倍数小節で展開していくことがほとんどなのに、なんでこの界隈は4小節で満足してしまうのだろう。8小節のほうが情緒が生まれると思うし、4小節だと落ち着きのない感じになる。

4小節のループをいくつか聴いてみたが、コード感のある曲になるほどに、まるで曲の断片を聴いているような感覚に陥る。これが8小節になれば一気に曲のように聴こえるようになるのだから、本当にもったいない。4小節のループは聞き慣れず違和感が強いため、私はしばしば無意識にあるはずのない7、8小節目のコード展開や終止形を無意識に脳内補完してしまうことがある。そこにはただ解消されることのないもどかしさだけがある。そのもどかしさや期待感で聴き手を焦らし、ここぞというところで解消するのがテクノの魅力とも言えるだろうか。テクノの前奏や間奏がやたらと長くなりがちなのも、その手の効果を狙ってのことなのだろう。

その忙しなさがテクノの本質なのだろうか。だとしてもグルーブボックス界隈というのはずいぶんと多様性のない閉鎖的な世界のように映る。一部のマニアやコレクターのための世界という印象がひしひしと伝わってくる。

おそらくグルーブボックス界隈は偶然性や即興性、連続性や陶酔感、持続感や音色の気持ちよさが求められる世界であり、アップリフティング・トランスのような計算や作り込み、展開やお約束が求められるジャンルとは相性が良くないのかもしれない。EDMやポップスも含めて、その手の音楽は必然的にDAWやワークステーションで作り込むスタイルに行き着いてしまうものなのだろう。ただ演奏を他者に見せるという行為は、この先も無くなることはないから、グルーブボックス業界はもう少し頑張ってほしい。

この界隈の人たちは曲が作りたいのではなく、単純にリズムが作りたいということなのだろうか。ハードウェアでスケッチを作って、本格的な作り込みはパソコン上のソフトウェアでやれということなのだろうか。

スマホ全盛・パソコン離れのこの時代にDAWレス/ハードウェアオンリーの楽曲制作に制限を残すのはもったいないと思う。時代が変化した今だからこそ、この業界には新たな方向性を打ち出すチャンスがあるはずだ。

私はグルボの世界がマニアックなものへと先鋭化・衰退していった原因が、この「4小節縛り」にあると見ている。DAWの普及や海外トレンドへの追従という大きな要因も当然あるが、しかし4小節縛りによって「8小節ベースの分かりやすいキャッチーな音楽」を作るプレイヤーたちを業界に取り込めなくなったことにこそ大きな過ちがあったのではないだろうか。多くの聴き手はそこまでディープな音楽を求めてはいない。憧れの対象となるプレイヤーが生まれなければ業界の発展もない。この界隈の音楽は、「他人を楽しませるための音楽」というよりは「自分を楽しませるための音楽」になってしまっている。

8小節のループに対応しているグルーブボックス

現行機種で8小節のループに対応しているグルーブボックスはほとんど存在しない。対応している機材の多くは生産終了品となっている。

  • Roland MC-303(グルーブボックスの元祖)
  • Roland MC-101(2024年現在・現行品)
  • Roland MC-707(MC-101の上位機種)
  • KORG ELECTRIBE EMX-1(ニコニコ動画の部族たちが流行らせた)
  • YAMAHA SEQTRAK(OP-1 field風のおしゃれ機材)
  • SONICWARE LIVEN 8bit warps(ファミコン音源みたいなやつ)
  • SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS(レトロゲーム音源を意識したやつ)
  • Novation Circuit(初代)

本来、リズムマシンはかなり柔軟なシーケンスが可能なものだったはずだ。

  • Roland TR-808(ただのリズムマシン、64小節まで対応しているらしい)
  • Roland TB-303(同じく64小節まで対応するペース専用のリズムマシン)
もっともこれらのリズムマシンは本来テクノを意識した製品ではなかった。あくまで楽器演奏者のための補助的なリズムマシンだったのだろう。対してグルーブボックスというものは、完全にテクノ音楽を作ることを意図した製品として売り出されていたきらいがある。そしてグルーブボックスはテクノというターゲットが明確にされていたからこそ、小節数の柔軟性も排除されていったと考えられる。
グルーブボックスはあくまで伝統的なテクノを意識した機材として作られ続けていると考えれば全てが腑に落ちる。多くの機材が4小節ループ縛りに行き着いたのは、それがテクノの本質だからであり、逆にそこから乖離すればテクノではなくなってしまう(テクノらしい音楽にならなくなってしまう)ためだろう。
実際、私の拙い音楽経験に基づく実感として、8小節単位でコードを考えると、どうしても次の展開への移行圧力(?)が働きやすくなり、曲がドラマチックに変化しがちになってしまう。そうなるとそれはもはやループミュージックではなく、単なる楽曲であり、それではグルーブボックスで作る意味がなくなってしまう。
機材の役割を明確化した結果が「4小節縛り」であり、それがグルーブボックス業界の行き着いた「真理」であり「結論」なのだろう。
ちなみにテクノは「お経」と似ているように思う。テクノは宗教的な瞑想状態に入るための音楽のようにも思える(実際この世界には「トランス状態」という言葉もある。また薬をヤりながらテクノを聴くという文化もあるそうだ)。それを知ってからテクノを聴き直してみると、なるほど、悪くない音楽という気もしてくる。

KORGのグルーブボックスについて

「KORG ELECTRIBE EMX-1」は人気すぎてSDカード版が復刻されたほどの名機だ。

ニコニコ動画 | ELECTRIBEを買って9ヶ月経ったらこうなった

後継機種の「KORG electribe2」は4小節までしか対応していない。グルボの元祖である「Roland MC-303」は8小節に対応しているにも拘わらずだ。

YouTube | MC303 old school hard dance track

4小節毎にパートと補助パートのミュートを切り替えたりすることで擬似的に8小節の展開を作ることはできそうだが面倒そうだ。その面倒な作業が逆に周りの人から見れば「何か凄いことをしている」ように映ったりするのだろう。EDMのなんちゃってJDパフォーマンスよりは何倍も意味のある行為ではある(あれツマミを弄ってるフリをしているだけらしい。虚無すぎる)。

「制限のある環境の中でいかに音楽的な表現を実現するか」を追求することがグルーブボックスの楽しさでもあるのかもしれない。ただそれは万人を寄せ付けない排他的な美学であり、メーカーがそれに迎合する必要はないと思う。
計算された曲を4小節のループマシンに仕込み、それらを展開しながら演奏する楽しさみたいなものが、この世界にはあるのだと思う。仕込みの楽しさと、それらが綺麗に展開されることの気持ちよさは、容易に想像できる。しかしリズムを作るだけならそれでもいいが、8小節のコード進行を4小節のパターンに圧縮するのは流石に無理があると思う。だからといってパターンチェインで前半と後半の進行を分けてしまっては、仕込みの楽しさと「美しさ」が失われてしまう。コンピュータープログラミングの経験者ならこの気持ちを分かってもらえるはずである。8小節ループマシンの何が嬉しいのかと、4小節ループマシンの何がけしからんのかを、レポート用紙三枚以上で各自まとめてもらいたいものである。

ちなみに作成したパターンを繋げる機能というものもあるそうだ。「CHAIN TO」と「CHAIN REPEAT」に対応しており、パターン間で再帰的な繰り返しも可能となっている。同じパターンを複製したり修正したりする手間はそれなりに掛かるのだろう(楽器を追加したり音色をエディットしないならそれほど問題はなさそうだ)。そもそもツマミのパラーメーターはパターン間で同期されるのだろうか。物理的なツマミの状態がそのまま引き継がれるということだろうか。

「パターンチェイン」機能はしばしば多くの機材で待望され、ソフトウェア・アップデートによって実装されることも多い。本来はひとつながりの曲やセクションを作ることを目的とした機能と思われるが、今では8小節のパターンを実装するために活用されることも多い。すこし本末転倒な感じがする。

他にも「LENGTH」(演奏する小節数)をリアルタイムで切り替えるテクニックというものもある。「LENGTH:2」の状態で1小節から2小節までのループを4小節分繰り返し、その後「LENGTH:4」で1小節から4小節までをフルで鳴らすことで事実上の8小節を実現する。パターンの4小節目にフィルインを仕込めば、フィルインが実質8小節目で演奏されることになる(もっとも1小節目の頭でシンバルを鳴らすようなパターンはこの場合不自然となり作れないため、パートミュートで対処する必要がある)。ただし可変LENGTHによるテクニックではコード進行の多様性は損なわれるし、そもそもフィルインやスネアロール、シンバルによる曲のアクセントはミュートを駆使して表現することもできる。むしろそういったミュートを駆使した演奏ができるからこそ、4小節で十分だという考えに至ってしまうのかもしれない。8小節目と16小節目で異なるフィルインを表現するケースにおいても、パート数やインストゥルメント数に余裕のある機材であれば、最大4小節のパターン仕様でもそれらを十分に表現できてしまう。コードよりもリズムを重視するスタイルなら4小節でも十分ということなのだろう。

YouTube | The 23rd Hokage - Live Hardtek/Tribecore - Electribe 2

KORGのvolcaシリーズは16ステップとなっているが、パターンチェイン機能に対応した後継機種も出ており、仮に16パターンの保存に対応した「KORG volca FM2」なら、その機能で256ステップ(16小節)まで対応できる形となっている。なおスネアロールは「ACTIVE STEP」と呼ばれる機能で実現することができる。

ただvolcaシリーズは各機材があくまで専用音源であるため、必要なパート数機材を買い揃えなければならない。一台で完結できるような従来的なグルーブボックスとは少し異なる方向性の機材となっている。

他の機材を制御するという発想で行くなら「AKAI Professional MPC ONE」という製品もありかもしれない。「ヒップホップのための機材」という印象や「単なるサンプラー」という誤解が強いが、元は歴史あるワークステーションであり、シーケンスにも強い。私が求めていたのはこういうものだったのかもしれない。ただグルボとして使いやすいかどうかはわからないし、それにそこまでするくらいなら音源付き・鍵盤付きのオールインワンシンセのほうが良い気もする。

Rolandのグルーブボックスについて

名機「Roland MC-303」の後継である「Roland MC-101」は8小節に対応しているため、先代の思想をきちんと継承している(トラック数とツマミの少なさが若干気にかかる)。さすが老国といったところだが、別モデルの「Roland JD-Xi」は鍵盤付きの癖に4小節までしか対応していない。だからJD-Xi使いの人たちはテンポを半分にして更にスケールを二倍にすることで事実上の8小節ループを実現しているらしい。なんだか涙ぐましい。

JD-Xiは32分音符のスケール設定に対応しているため、テンポを半減してスケールを32分音符に設定すれば、実質16分音符まで表現できる形となる。なお、スケールを32分音符に設定した場合は、従来の1小節が半小節扱いとなり、インターフェース上では「半小節×8」個分の小節が編集可能となる(ざっくり言えば4つだった小節選択ボタンが8つになる。一つのボタンはあくまで半小節だが、テンポを半減している場合は「半小節×8」ではなく「1小節×8」という扱いとして考えることができるため、実質「8小節/16分音符対応」の機材として違和感なく扱うことが可能になるということだろう)。これは32分音符と半小節という概念を併せ持つJD-Xiだからこその為せるわざであり、他の機材で同様のことが実用的なレベルのものとして行えるとは限らない。
YouTube | Three Drives - Greece 2000 (Roland JD-Xi)

なおJD-Xiはドラムパートを複数持てず、ドラムパートが事実上一つのトラックにのみ集約されており、その上ドラム内の一部の音だけをミュートするようなことはできない。フィルインやスネアロール、シンバルによるアクセントを8小節目の終わりや1小節目の頭に入れたい場合は手弾きするか、上記のテンポ半減テクニックで8小節毎の展開を打ち込むしかなさそうだ。キックのミュートもできないのでキックを抜いたパターンをバンク内に挟んだり、ドラムパートをミュートした状態でハイハットを手弾き(音は鳴るらしい)したり、仮にノート毎のAMPをリアルタイムで操作できるのであれば、それを利用するのも手だ。

YouTube | Culture Beat - Mr Vain (Roland JD-Xi)

49鍵ミニ鍵盤128ステップ対応のJD-Xiがあればかなり欲しい。DTMerの卓上メインキーボードとしても重宝されると思う(JD-Xi自体がその手のコンセプトで売られているようなところがある。ハードシンセとアナログシンセとループシーケンサーとMIDI鍵盤が手軽に得られる製品として本当に良いポジションに座っている。さすが10年近く売られ続けている製品だけある。YAMAHAとKORGはこの点が盲点になっている。鍵盤付きの「KORG electribeKEY」とか、シーケンサー付きの小型PCMシンセ「YAMAHA reface MO」とか、いくらでもやりようはある)。JD-Xiのコンセプトは素晴らしいが、しかし曲作りを目的とするなら最低でも49鍵は必要だ。四声体の音域をギリギリでカバーできるのがこの49鍵だからである。両手で伴奏とメロディを同時にストレスなく演奏することも可能になる。この数なら手弾きによるアイディア出しや、他人の曲の分析や音拾いもほぼストレスなく行える。ピアノの練習曲や小品も大抵のものが弾けるようになる。44鍵(カシオのミニキーボードが採用)まで妥協したとしてもバロック期の鍵盤曲なら割と多くが弾けるはずである。

Roland SH-4d

新登場の「Roland SH-4d」は64ステップ(4小節)までしか対応していない。あんな大層なナリをしている割には器が小さい。とは言うものの、かなりハイスペックな機材であるため、JD-Xiのようなテンポスケールテクニックが無理なく行えるなら(あるいはアップデートで128ステップに対応してくれるなら)、かなり良さそうな気はする。

YouTube | Roland SH-4dを手弾き&ツマミパフォーマンスしてみた!

Roland JUNO

鍵盤楽器の「Roland JUNO-DS」は最大8小節のパターンシーケンサーを搭載しているけれども、あくまでグルーブボックスのようなループ機能であるため、一般的な録音機能とは少し違う。あの規模の機材でここまで割り切ってしまうのは、これまたもったいない(これ以上を求めるなら上位機種のオールインワンシンセを買ってくれということなのだろう)。「Roland JUNO-G」の中古市場が未だ健全だが、それは現行機種が顧客のニーズを満たせていないことの示唆となっている。もっともJUNO-DSは、鍵盤付きのグルーブボックスとして見れば、現行機種ではこれ以上にない名機と言えそうな気がする。

YouTube | Rolland juno ds trance techno classic enjoy.

SONICWAREのグルーブボックスについて

「SONICWARE LIVEN 8bit warps」はゲーム音楽やチップチューン界隈を意識しているのか、メロディアスな展開が作りやすい128ステップ(8小節)に対応している。ただ実際、この機材はテクノ・アンビエント界隈の動画で見かけることが多い。トラックは1トラックのみで、残りはルーパー(3トラック + LINE IN録音用トラック)を利用する形となる。ただルーパーは複数の音を重ねられない仕様となっているようで、実質的なトラック数には制限がある。私はゲーム文化には疎いので検討を見送っているが、作り込まれた曲を聴いた感じでは、あまりレトロゲームサウンドという感じの音ではないため、普通のシンセとしても扱えそうな気がする(サウンドメイクの幅が広い機材なのかもしれない)。ダンス系(トランスやEDM、音ゲー)に特化したモデルがあれば欲しいし、テクノ・アンビエント系のマシン界隈以外のところではそれなりに売れると思う。DAW界隈やiOSガレバン小僧界隈を狙ってみてはどうだろうか。

なんと同社のサイトを調べていたらダンス音楽向けの「SONICWARE LIVEN BASS&BEATS」という製品もあるそうだ。こちらはベースとドラムの2トラックのみだが、インストゥルメントごとのミュート機能が搭載されている。ただトラック数が少ないためELECTRIBEのような一台完結系の機材ではないようだ。

と思っていたらつい最近「SONICWARE LIVEN MEGA SYNTHESIS」という16ビットゲーム機を意識したモデルが発表された。こちらは128ステップ/6トラックの機材となっている。これはかなりの名機となる予感がする。このレトロサウンドが若いプレイヤーに受ければ「ELECTRIBE EMX-1」の時ほどでは無いにしても、それなりのムーブメントが起こるかもしれない。

FM音源版の「SONICWARE LIVEN XFM」は4トラックに対応しているが64ステップまでしか対応していない。32分音符には対応しているため、テンポを半減すれば最大16分音符8小節の曲が作れなくはなさそうだ。ただキックとハイハットとスネアで3トラック分消費するような仕様になっているようなので(1トラックに収まるドラムキットのようなものがない?)、あくまでドラムとベースを打ち込むためのリズムマシンという位置づけなのかもしれない。他のマシンとのセッションを目的とした商品なのだろうか。

この業界はどこもコレクター心を刺激するような売り方のものばかりで、一台で完結できるような名機(EMX-1, MC-303)はもはや誕生しづらい世界になっている。かなり仰々しく近寄りがたい世界という印象を受ける。このままでは業界の発展はないだろう。

YAMAHAのグルーブボックスについて

YAMAHAはかつてダンス/テクノミュージック全盛期に「YAMAHA RM1x(ほとんどシーケンサー)」や「YAMAHA AN200/DX200(シンセトラックが1つしかないが音源がいい)」などの名機を世に出したが、この20年間はDAW周りや鍵盤付きのオールインワンシンセに注力していたのか、長らくグルーブボックス業界との関わり合いが見られない。さすが大企業だ。この業界の衰退をいち早く察知し手を引いたのだろう。判断が早い。

ところが先日「SEQTRAK」と呼ばれる新製品が発表された。こちらはシンプルな機材だが128ステップ11トラック(DRUM、SYNTH、DX、SAMPLER)に対応している。ヤマハが動き出したということは、何かしらのトレンドの変化があるということなのだろう。この勢いでオールインワン8小節ループマシンがメジャーになればと思う。

その他のグルーブボックスについて

廃盤の「Novation Circuit」は128ステップ(8小節)に対応しているけれども、シンセトラックが2つしかない。2トラックだとベースとリードでトラックを使い果たしてしまう。

海外製のグルボに「Elektron」というものもあるが、こちらは「世界最高峰の64ステップElektronシーケンサー」を売りにしている。

グルボ界隈は縛りプレイのマゾばかりなのか?

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