初めてOS X Yosemiteを見た時の印象は「清潔感がある」でした。凄くクールなOSになったと関心していましたが、使い慣れてくると味気ないデザインだと感じるようになっていきます。Mavericksを使っていた頃のような道具感が感じられないんですよね。手に馴染まないというか、まるでガラス細工のような、お高くとまった鑑賞物のようになってしまいました。美しく繊細なデザインだとは思いますが、道具としてのデザイン性は感じられません。
El Capitanからはボタンの質感を若干取り戻し、セミフラットな印象を受けるようになりましたが、縮小ボタンの黄色は相変わらず見づらいですし、ウインドウフレームの色使いも相変わらず悪いです。 言いたいことをハッキリと言わない人と接しているようなもどかしさを感じます。中途半端で歯がゆいデザインです。
Macは万年筆のような存在
昔から、私にとってのMacは万年筆のような存在でした。しかし今のMacには毎日机に向かう度に感じていたあのワクワク感が感じられないのです。まるで実用性重視の事務用のボールペンを掴まされているような感覚です。会社のWindows PCを使っている時の感覚と何ら変わらないのです。
Macにフラットデザインを求めるのは少し違うんじゃないかと思ってしまうのは私だけでしょうか。
Macこそマテリアルデザイン
そもそもMacにはフラットデザインよりもAndroidのようなマテリアルデザインのほうが合っている気がします。スキューモーフィズムデザインとの互換性も高いですし、その方が開発者の混乱も少なかったのではないかと思います。
もしかするとAppleはEl Capitanの次の次くらいから、iOSも含めてマテリアルデザインを取り入れるようになるのではないかと予想をしています。 しかしそれだとフラットデザインと同様にGoogleやMicrosoftの後追いになってしまいますから、Apple側は相当渋っていることでしょう。はたまたAppleはGoogleのマテリアルデザインを超える究極のデザインを打ち出してくれるのでしょうか。今後のAppleのデザインから目が離せません。