WORLD ORDERという意識高いインテリ・テクノ音楽グループ

なかなかシャレたダンスパフォーマンスグループを発見した。今流行のEDM系というよりはテクノ色の強いアーティストだ。指向や方向性はサカナクションとよく似ている。真ん中のリーダーらしき人がなかなかの男前で、若干「西郷どん」の鈴木亮平に似ているのが印象的だ。

WORLD ORDER "MISSING BEAUTY"

サムネイル画像をパッと見た際の第一印象は、avex系の大衆寄りでポップなアイドルグループといったところだが、実際の動画を見てみると、なかなか洗練された実力派のパフォーマンス集団といった印象を受けた。肝心の曲についてはステレオタイプなEDMかと思いきや、独自性も感じられる落ち着いた渋めアレンジが多く、音楽性はかなり高い。この第一印象とクオリティのギャップに思わずハマってしまった。ロボットみたいなダンスと単調な歌い方にもテクノらしさが感じられる。なんとなくクラフトワークを連想した。それでいて次世代のテクノグループ感が感じられる。古いようで新しい。奇抜で面白いアーティストだと思う。

WORLD ORDER "SINGULARITY"

サカナクションや電気グルーヴ、YMOあたりのインテリチックなグループが好きな人には特にオススメしたいグループだ。その手のグループは日本ではなぜかマニアックと言われたりマイナーな扱いを受けたりするが、WORLD ORDERも例によってそのきらいがある。ただ海外の人たちはこういう奇抜で変わったグループを狂ったように好む印象があるので、今後のさらなる展開が期待できそうな予感がする。動画のコメント欄では多くのユーザから2020年オリンピック開会式でのパフォーマンスが期待されているようだ。なるほどたしかにその手の分野では適任のグループだと思う。個人的には変な日本語が書かれたネオンサインとか西田和枝社中のコーラスとかが出てきてサイバーパンク感バリバリの演出を期待したいところだ。

ところで個人的に気に入っているのがこの「BOY MEETS GIRL」という曲だ。

WORLD ORDER "BOY MEETS GIRL"

まるで小室哲哉のメロディとI'veの爽やかさとKeyの哀愁を足したような曲だ。浮遊感の強いユーロトランス寄りの曲といったところだろうか。すごく日本人的なトランスで、特に1:00からの間奏に戸越まごめ・麻枝准みが感じられてエモい。エピックトランス的なコーラスもまた心憎い。80年代後半から90年代前半の哀愁も感じられる。ネバーエンディング・ストーリーみも深い。えらくノスタルジーやエモみを感じさせる曲なので無限に聴けるし耳が幸せで悪魔並に罪深い曲なのでみんな今すぐ聴くべきである。

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