ツイッター表現辞典|中級編【〜み、〜が深い、〜感がある】

今回はツイッタラー特有の芋臭い雰囲気を醸し出すための表現技法を紹介していく。

目次

〜が深い

物事の程度を表す際に使われる。「とても〜」「〜すぎる」「凄く〜」等の代替表現としても利用できる。

このコーヒー、味わい深い。
この記事、闇が深い。
この人の意見わかりみが深い。

# 〜み」による表現と組み合わせて利用されることが多い。

よさみが深い  → (とても良い)
ねむみが深い  → (とても眠い)
わかりみが深い → (すごくわかる/すごく共感できる/わかりやすい)
凄みが深い   → (凄すぎる)
深みが深い   → (ガチで深い)
業が深い    → (カルマがヤバイ)
趣が深い    → (いとおかし)
尊みが深い   → (情欲が浄化されるようだ)
バブみが深い  → (あぁ^〜心がぴょんぴょんすrn)

「わかりみ」という表現については、文章の内容や文脈によって意味が変わることがあるため注意したい。一般的には共感を表す用途で使われることが多い。

【共感できる場合】

 この社畜川柳、わかりみが深い。

【わかりやすさを表す場合】

 池上さんの説明わかりみが深い。

〜み

「甘み」や「深み」等の程度を表す表現を他の言葉に応用する技法。「分かりやすい」や「辛い(つらい)」といった形容詞を「分かりみ」や「辛み(つらみ)」などといった名詞の形に置き換えて利用する。終止形として用いられることもある。

ヤバみ  → ヤバさ/ヤバい
辛み   → 辛さ/辛い
しんどみ → しんどさ/しんどい
おいしみ → 美味しさ/美味しい
可愛み  → 可愛さ/可愛い
休日残業に辛みを感じる。

やばいこれ美味しみ。

食べたみがある。

この川柳、分かりみが深すぎるんだけど分かってくれる人いるかな。

わかりみがすごすぎて驚愕してる。

うちの次女、バブみが高すぎでは

バブみって言葉、人によって解釈が全く異なっていて哲学みが深い。

うちの入浴剤、バブみが高すぎでは

この透明なミルクティー、ディストピアみが高すぎて戦慄してる。

十四松は今週も貴みが高かったです。現場からは以上です。

ちょっと待って、これうれしみに溢れすぎてて無理しんどい。

可愛いみの深い猫画像が流行っていますが、ここでうちの愛犬をご覧ください。

尊み以外に何も感じられないこの感情に名前を付けたい。

このセリフ、控えめに言ってパワーワードみが高いので積極的に使っていきたい。

バブみは尊みの上位互換にあるという結論に達した。

このエモみの高い曲、寂しみも良く出ていて名曲みが高い。

今日マックで女子高生が「マジそれヤバみ〜」って言ってた。

きのこの山を買ってきてって頼んだのにたけのこの里を渡されて悲しみ。

「〜み」という表現に関する考察

「〜み」という表現は、自分の気持ちや願望をあまり表に出さず遠回しに物事を伝えようとする日本人的な表現とも言える。普通に「つらい」と書き込むと、他人に余計な心配を掛けてしまったり、他人からの同情を求めているように捉えられてしまう恐れが出てくるが、逆に「つらみ」と遠回しに書くことで、目の前の状況を客観的に言い表しただけの特に意図のない書き込みのように感じられる。

このような自分の感情や存在をぼかし遠ざけたかのような、どこか他人事で客観的な表現は、読み手からの同情ではなく共感が得やすくなるようにも思える。ただその共感は、客観的事実に対して向けられる共感であって、自身の感情に向けられたものではない可能性が高い。

「うざい」などの攻撃的な言葉を直接的に表現すると、自身の人格が疑われてしまうような恐れを感じるが、逆に「うざみ」と表現することでオブラートに包んだ表現が可能となり、なおかつ発言の意図や責任を自身から遠ざけられたような気になれる。受け取る側にとっても、辛辣みが抑えられ、若干ユーモアみや冗談みが感じられる表現として受け止められる可能性も期待できる。

しかしこれらは感情の吐露を感情の提示に置き換えただけに過ぎず、発言の本質は変わらないため注意が必要である。読み手によって解釈も異なりやすい曖昧な表現でもあるとも言える。

「かわいい」や「うれしい」などの使い慣れない表現や柄に合わない言葉に気恥ずかしさを感じてしまう書き手は、「可愛みがある」(かわいさが感じられる)や「嬉しみが深い」(とてもうれしい)などといった形で、客観的事実を述べる体で自身の気持ちを遠回しに伝えるのも良いだろう。あるいは戯けた感じを演出したいような時に使うのも良い。上手く使えば、発言の内容があくまで冗談であるということを示唆することもできる。

趣がある

ユーモアや味わいの感じられる事象に対して使われる事が多い。

「○○みたいな趣がある」
「○○の趣がある」
「〜なの、趣ある」
「〜るの趣が深い」

といった形で使われる。

このエビフライの着ぐるみ、趣ある。

このネコの座り方、公園のベンチに座るおっさんみたいな趣がある。

うちの課長、醤油せんべいみたいな財布使ってて趣が深い。

友達の家で麦茶って言って出された飲み物、おもいっきりコーヒーの味がして深い趣を感じてる。

〜感がある

「〜のようだ」「〜みたいだ」「〜っぽい」の代替表現として使われることが多い。

この俺の犬、すごくニワトリ感がある。

このセリフ、控えめに言ってパワーワード感ある。

さも「重量感」や「清潔感」のような一般的な表現であるかのように、さり気なくしれっと扱うと趣の深い表現となる。

既視感がある

「似ている」「〜っぽい」の代替表現として扱われている。「この○○、既視感があると思ったら□□だった。」といった形式で使われることが多い。

この髪型なんか既視感あるなと思ってたらマリモだった。

この食材、なんか既視感があるなと思ったらこれだ。
[画像は省略]

ウクライナ国旗の既視感の正体が分かって草生える。
[ふなっしーの画像]

この親のタンスから出てきたおもちゃみたいなやつ、なんか既視感あると思ったらこれだ。
[ふなっしーの画像]

〜がある

# 〜が深い」よりも度合の低い表現。単純にそのような性質があるということを表す際に使われる。

辛みがある。

しんどみがある。

既視感ある。(既視感がある)

学園青春ラノベの主人公って、やたらと土下座してるイメージある。

若者特有の表現として「が」を抜いた表現を多く見かけことある。ちなみに筆者は「が抜き言葉」聞くとステレオタイプの中国人連想してしまうね。

広告