河野大臣の「私は雨男」発言とマスコミの印象操作

河野太郎 防衛大臣の発言が問題になっている。

以下がその発言の内容だ。

私はよく地元で雨男と言われました。
私が防衛大臣になってからすでに台風が三つ。
その度に、災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております。

この「台風が三つ」発言の直後に会場からは笑いが起こった。

それを根拠にマスコミは大臣の発言を「不謹慎な問題発言」として批判したのだ。
物事を大げさに伝え、人々の反感を焚きつけようとした。
マスコミお得意の印象操作と世論誘導だ。

朝日新聞は次のように報道した。

「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってからすでに台風が三つ」と述べた。

会場の参加者からは笑いが起こった。

台風19号などで東日本を中心に多数の死者が出ており、不謹慎との声が上がりそうだ。

河野氏は「雨男」発言の後、「その度に、災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております」と述べ・・・
「私は雨男。大臣になって台風三つ」 河野防衛相が発言:朝日新聞デジタル

前後の文脈を切り離し、意図的に悪い印象を植え付けようとしている。この第一印象は強力だ。

テレビ朝日の「報道ステーション」はこの発言を意気揚々と速報で伝えた。

自衛隊員の活動をねぎらう話の中で出たものですが、
今後、発言が軽率だとして、批判を受ける可能性があります。
雨などで多くの方が亡くなっているわけですから、
その雨をどんな理由であれ笑いに変えるというのは、
間違っていると思います。

大臣の発言をどう感じるかは人それぞれだと思う。

私は軽率な発言だとは感じたが、大臣の不誠実さや悪意は感じなかった。

それに、笑ったのは会場の人たちだ。

大臣は終始一貫して真面目に発言していた。それは笑いを取るためのものではなく、自衛隊と真摯に向き合う姿勢が感じられるものだった。会場から笑いが起こった後も、大臣は決してヘラヘラすることなく、一貫して真剣な表情で自衛隊に労いの言葉をかけ続けたのだ。

あの発言には、自衛隊員の困難を強調し、彼らに寄り添う意図があったのではないかと感じた。

大臣が意図的に笑せようとしたと都合よく解釈しているのは、マスコミと批判者だけだろう。
不謹慎だと思っているのは当事者ではなく彼らだろう。
軽率な発言だとは思うが、ここまで揚げ足を取って大ごとにする必要があるのかどうか疑問に思う。
単に大臣を批判したいだけなのではないかと、疑ってしまう。

メディアのすることではないだろう。
「不謹慎との声が上がりそうだ」と言うが、それはマスコミの願望ではないか。
不謹慎というラベルを貼って大衆を扇動しているだけではないのか。
いい加減にマスコミは希望的観測に基づいた報道を止めるべきだ。

SNS上では大臣を批判するコメントが多く流れているが、
その多くは、普段から安倍政権に批判的な発言をしている人たちのものだ。
つまり、政権批判の格好の材料とされてしまっているわけだ。

彼らは「多くの死者と被害者が出た災害で不謹慎すぎる発言」と批判しているが、
私には、他人を批判するために被害者を利用しようとする彼らの方がよほど不謹慎に感じられる。

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