今まで経験した心霊体験|愛知県のホテルの部屋で走る少年の幽霊

同じ経験をしたという方がいれば教えてください。同じ噂を聞いたことがあるとか、同じような書き込みを見かけたことがあるとかでも構いません。

これは2005年日本国際博覧会(愛・地球博)で愛知県を訪れた時の出来事です。

その日、私は「愛・地球博」の会場から観光バスで30分(?)ほど離れた所にあるホテルに宿泊しました。

団体客が泊まるような、中規模のホテルです。

ホテルの場所や名前は覚えていません。バスで山を少し登ったところにあったように思います。

部屋には7人(?)ほどで泊まりました。

窓の外には教会のチャペルがありました。おそらく結婚式場かと思われます。

丁度、窓から顔を出して左側にその白いチャペルがありました。

もしかするとチャペルは別のホテルで見た際の記憶かもしれません
+<=| チャペル

↑↑ 75mほど先

  ┏━━━━━━━━┳━━━━━━┳━━━━┓   ┃
  ┃        ┃ 押入れ  ┃    ┃   ┃
景 │  茶の間   ┣━━───━┛ 玄関 │   │
色 │        ┃           ┃   ┃
  ┃        │    廊下     ┃   ┃
  ┃  ┏━━───┻━───━┳━───━┫ 廊 ┃
  ┃  │           ┃     ┃ 下 ┃
  ┃  │           ┃ トイレ ┃   ┃
  ┃  ┃    寝床     ┃     ┃   ┃
  ┃  ┃           ┃(風呂?)┃   ┃
  ┃  ┃           ┃     ┃   ┃
  ┗━━┻━━━━━━━━━━━┻━━━━━┛   ┃

肝心な心霊現象に関してですが、あれは私が廊下から茶の間に入ろうとふすま(またはドア)を開けた際の出来事でした。

私が隣の部屋に入ろうとしたその矢先、ドアの隙間から一人の少年が突然飛び出し、私の横をすり抜けて走り去っていきました。

小学校低学年くらいの子供だったと思います。髪は年相応に短く、青と黄色の服装、あるいは紺色とねずみ色の地味なチェック柄だったと思います。この辺は記憶が曖昧です。

私はすぐさま少年が走り去っていった方向へ振り返りましたが、しかしどういうわけかその少年の姿は確認できませんでした。

あまりにも突然の出来事で、また足音もなくリアリティのない現象でしたので、なにかおかしな物を見てしまったなと直感的に感じましたが、不思議と恐怖心はありませんでした。

ただ、押入れのふすまが空いていたので、その中に隠れたのだろうと思いました。

すぐに押入れの中を確認しましたが、しかしそこには少年の姿はありませんでした。

押入れの天井を見上げると、屋根裏への入り口(点検口)が空いた状態になっていました。

この短時間でその中に上がったとは思えなかったので、そこでこれはあまりにも現実離れした状況だと理解しました。

ここで初めて、私はこれが心霊現象ではないかと強く疑い始めました。

しかしどうしてなのか、私はその屋根裏の中を覗いてみようと思いました。

好奇心は元より、気のせいであればいいなという願望のようなものがあったのでしょう。

恐怖心はありましたが、好奇心のほうが勝っていました。

「思い込みであればいいな」という期待や、「どうせ思い込みだろう」という楽観的な気持ちが大きかったように思います。

これがホラー映画なら、わざと死にに行くタイプの登場人物そのものですが、彼らの行動心理も今なら理解できる気がします。得体の知れない問題が存在し続けることの気持ち悪さから逃れるために、あえてその問題と向き合おうとしてしまうのです。分からないことを分からないままにしておくことのモヤモヤから逃れたいという動機です。何もないという確証を得て安心したいのです。好奇心は身を滅ぼす危険な存在であるとつくづく思います。危険を放置したくないという防衛本能のようなものなのかもしれません。将来的なリスクを回避するための行動なのでしょう。

そして私は恐る恐る屋根裏の中を覗き込みましたが、しかしそこには特に何もありませんでした。


話のオチもありません。

ただこういう心霊的な経験をしたというだけの話でした。

この話は創作ではなく実際に私が経験したことです。

このホテルの部屋が有名な心霊スポットなのであれば、今回の話はその噂を補強する材料になるかと思います。

私には霊感はなく、また自身は心霊や幽霊を信じないタイプの人間なのですが、この心霊体験を裏付ける第三者の情報があれば歓迎します。

というのも、あれが本当に心霊現象だったという確証を得たいのです。

仮に、同じ場所で同じ現象に遭遇したという話がないようであれば、あれはただの思い込みだったということになります。その日の疲れによる幻覚か何かを見たということなのでしょう。

それはそれで夢のない話ですが、「幽霊は存在しない」という私のスタンスは保たれることになるので良しとしましょう。

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