資本主義社会というこの世の地獄|労働者はなぜ低賃金で働かされ続けるのか

流しそうめん会場の上流に居座る資本家だけが悠々と麺をすすり、下流にいる労働者は取りこぼされた数本の麺を必死にすくい取っている。

これが資本主義社会の現状である。

この記事の趣旨とまとめ

  • 労働者への搾取は企業の義務。それが資本主義の暗黙のルール
    • 人件費の削減は最も効果的な経営戦略
    • 一つの企業が賃金をカットし始めると、他の企業も追従せざるを得なくなる
    • この悪循環に陥っているのが今の日本社会
  • 資本家や政治家はピラミッド型の搾取構造を必死に守っている
    • 自分たちが楽をするためには、養分となる弱者とその犠牲が必要
    • 彼らは労働者の生き血を吸って生きる存在
  • 消費税は引き上げても法人税や最低賃金は引き上げないという矛盾
    • 最低賃金の据え置きは経団連への忖度
    • 所得税・相続税・法人税の引き下げは富裕層への優遇
    • 消費税はそれを補うために引き上げられてきた
  • 実は消費税は平等・公平な税ではない
    • 低所得者の生活水準を下げるため
    • 家計がマイナスになれば、貯金のない貧乏人は生きられない
  • 消費税の引き上げは世界的な流れ
    • 法人税を引き下げないと優良企業が国外に逃げてしまう
    • 所得税・相続税・相続税を引き下げないと高額納税者が国外に逃げてしまう
    • だから代わりに消費税を引き上げてきた
    • グローバル社会はこの悪循環に陥っている
    • ピケティが提唱する「世界的な累進課税」が求められるが、実現は難しい
  • 資本主義社会は資本家の楽園(労働者にとっては地獄)
  • 富裕層と権力層が社会を変えてくれないのなら自分たちでどうにかするしかない
    • 革命と戦争・テロ・無差別殺人?
    • 現実逃避・独身主義・ミニマリストへの傾倒?
    • 生活保護・ベーシックインカム?
    • 無知な一般大衆である我々は、自分たちがいかに不公平な立場にあるかを知る必要がある
      • マスコミは格差社会の中では正常に機能しない
      • インターネットが大きなカギとなる
    • 世界規模の運動と抗議が必要
    • 累進課税やその他の解決策を模索し議論するよう働きかける必要がある
    • 同時に各国の国民は消費税を減らすよう国に働きかける必要がある
    • BIや戦争による富の再分配よりも、累進課税のほうが健全で有益で効果的

目次

資本主義社会というこの世の地獄

現代社会では労働者を酷使する企業があまりにも増えてしまった。

右も左もブラック企業ばかりで、低賃金・長時間労働が当たり前の時代である。

企業は従業員に高いノルマを課し、積極的に残業を強いるが、従業員に対しては実質的に最低賃金を下回る残業代しか与えようとはしない。

社員に対して管理職や技術職といった名ばかりの肩書きを与え、無償での残業を強いる企業も多い。
名ばかりの裁量労働制もまた然りである。

どうしてこんなことになってしまったのか。

それは、多くの企業が労働者の給料を意図的に抑えようとしているためだ。

会社の利益率と競争力を高めるための最も確実で効果的な戦略は、賃金のカットである。

一つの企業がそのやり方を取り入れれば、他の企業もそれに追従せざるを得なくなる。
そうしなければ周りの企業に追い抜かれ、株主には見限られ、経営は成り立たなくなるからだ。
だから倫理を捨ててでも従業員の給料をカットしようとする。
時に大量の正社員をリストラし、代わりに人件費の安い派遣社員を取り入れる。

この悪循環に陥っているのが、今の日本社会である。
これが資本主義社会の成れの果てである。

企業は足並みをそろえて労働者を搾取しなければならない。
それが資本主義の暗黙のルールとなっている。

弱者を欲する強者

労働組合が機能していた時代や、資本家と労働者の立場が対等だった時代であれば、資本主義は魅力的な存在に映るが、今は時代が違うのだ。

今では、資本主義社会は資本家にとって都合の良いシステムへと書き換えられ、彼らによって強力に守られている。

頑張っても報われない社会が生み出され、下の人間が上に這い上がれない構造へと変えられてしまった。

養分となる弱者がいなければ、彼ら強者は存在できなくなるからだ。
彼らは労働者の生き血を吸って生きる存在なのである。

だから彼らはピラミッド型の支配構造を必死に維持しようとする。

山頂で居座る彼らは自分たちの有利なポジションを守るために、日々這い上がってくる弱者を蹴落とし続けている。

現代は異常な格差社会だ。この広がりはいずれ、ひょうたん型の支配構造を生み出すかもしれない。そうなれば、数の力は機能しなくなり、強者はより頑強な守りに入り、弱者は強者に立ち向うことさえできなくなる。

外国人労働者の受け入れは、そのような社会構造を助長することに繋がるかもしれない。その際、現行の底辺労働者は中間層へと押し上げられることはなく、より厳しい競争環境にさらされることになるだろう。

いずれ日本人労働者は、自分たちの意見をハッキリと言える外国人労働者の下で働かされるようになり、若い年下の彼らにこき使われるようになるかもしれない。老人は死ぬまで働かされ、若者は団結力の強い外国人労働者に負かされる。これが少子高齢社会の日本の未来である。

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