偽りの自分が認められ、本当の自分が認められない。
これは相当な屈辱ではないだろうか。
人前で見栄を張り、SNS上で偽りの自分を演じることに何の意味があるのだろう。
# 虚栄に酔うことのむなしさについて考える
偽りの自分を作り上げても劣等感から逃れることはできない
そこにはただ虚しさだけが存在する
劣等感から逃れるために見栄を張る
見栄を張るほどにやるせなさが増す
劣等感から逃れようとするほどに劣等感に苛まれる
## サロゲートと自己満足
劣等感や虚無感から逃れるために
偽りの自分を客観視する自分を作り上げる
その存在を第三者に誇示することで納得しようとする人もいる
頭の良い人間が頭の悪い人間を演じる
ステレオタイプや異性、無知、悪役を演じる
炎上を意図的に引き起こす強かな人間
胡散臭い優秀な投資家を演じる有能/無能な人間
世の中に認められる存在を生み出すことの出来る能力を有した
自分という存在に酔いしれる
二面性をもった自身の存在を誇示することで何かを満たそうとする
本当は優れた存在だという真実を理解してくれる第三者の存在だけが
唯一心を満たしてくれる
根拠のない他人や夢想の存在にすがる
偽りの自分を作り上げ対比することで
本当の自分を優れた自分と思い込もうとする
## 人と機械
理想を追い求め続けると満たされない思いが募ってゆく
誰かに認められることで初めて自身の能力と成果を自覚する
しかしそこで満足してしまうとそれ以上の先はない
世の中の理想に自分を当てはめるだけの存在になってしまう
認められたいという欲求は理想を追求し続ける上で厄介な存在となる
世の中を変えたいなら自分を変えてはならない
耳と目を閉じ口を噤んで孤独に理想を追い求めるしかない
底の見えない虚無へと進み続けるよりほかない
## インスタ映えとトラウマ
インスタ映えが向かう先は自己嫌悪
SNSサービスは流行り廃りを繰り返す
過去の投稿を黒歴史として認識し始めるユーザが出てくると
そのサービスは衰退し始める
インスタグラムはブーム
ユーザはある時期を境に一気に冷める
長く続くサービスを作るには、準匿名的なシステムが有用
Twitterはその点が強い
過去ツイートが追いずらい
過去ツイートを振り返る機会が少ない
ツイートを繰り返すことで
過去の恥ずかしいツイートをキューの端へと追いやることができる
表現し続けることでトラウマを埋めようとする
これを創作の原動力にしてしまうと終わりかもしれない